毎天在上海
数度目の中国勤務になりました。今回は初めての上海です。上海での毎日を思いつくまま。
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成都、鍋尽くし
火鍋の効果は絶大で、次の日の午前中はトイレを往復すること数回・・・。しばらくは火鍋は食べまいと決心したのですが、ローカルスタッフに辛くない火鍋があるからと、翌日も火鍋に誘われました。
諸葛孔明のお墓(と言っても、帽子と服が納められているだけだそうですが)である武候伺の傍にある“欽善斎”。薬膳鍋で有名とのことで、予約したにも関わらず、順番待ちをするぐらい流行っています。我々は烏骨鶏と鳩が一羽ずつ丸ごと入ったお鍋を注文。ちょうど季節と言うことでマツタケも入れてもらいました。
最初はビビッていた日本人出張者達も、鳥のダシがしっかり出たスープを飲みなり、みんなウットリ・・・。深くて身体の隅々まで行き渡る感じ。滋味と言うのはこういうことね、って思います。牛の喉やら、豚の腸やら、モツ類も結構あっさりと美味しいです。前日の重慶火鍋では涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっていた彼も、今まで生きていて一番美味しい!と大絶賛!胃がもうちょっと大きかったらよかったのに・・・と思えるぐらい満腹になるまで食べました。
ところが、ホテルまで帰るのにタクシーが捕まらない。タクシーはバンバン走っているのですが、空車が少ないのです。結構反対車線には空車も走っているのですが、成都は左折禁止とかで、結局止まってもらえず(?)、小一時間ぐらいタクシーを捜しならが歩きました。今ならあの鍋に残した分も入るよね・・・等と話していた時、降車しそうなタクシーを発見!すばやく走って捕まえました。ローカルのみんなからも“スゴイ!”と褒められ、ちょっとウレシイ。
次の日は、もう火鍋は止めようって話していたのですが、またまたローカル社員が、ホテルから歩いていける距離に貴州料理があるとのことで、テクテク歩いて行きました。レストランに入るなり、少数民族の衣装を身に着けた女の子達が甲高い声で何やら歌いながら、甘ったるいお酒を一人ひとりに飲ませます。・・・どうやら苗族の習慣みたい。貴州では、酸魚湯という料理をメインにいくつか料理を頼んで食べるらしい。メニューを見ると酸魚湯はどう見ても火鍋に見えます。
貴州料理も結構辛いということですが、この火鍋のスープは酸っぱいスープ。白も赤も酸っぱいのですが、赤の方はちょっと辛味が入っています。・・・タイ料理のトムヤムクンに似た感じ。レモングラスとかは入っていないのですが、すっきり爽やかな後味はトムヤムクンです。中に川魚を入れて煮込みます。火鍋とは違って他の具をこの中にイロイロ入れるのではなく、このスープと魚を味わいます。・・・そういうことで言うと、確かに火鍋とは違います。
結構美味しいね・・・とパクパク食べていると、またまた甲高い声が。オネェサンがそれぞれのテーブルに歌を歌いながら一人ずつにお酒を飲ませていきます。
小さいグラスなので、そんなにきつくはないのですが、甲高い声を耳につきます。・・・ふと、内モンゴルでの白酒責めを思い出しました。お椀になみなみと注がれた白酒を飲み干すまでオネェサンが甲高い声で歌い続けるのです。もう半泣きですね。
そんなこんなで成都出張は無事終わり、先ほど上海に戻ってきました。成都も霧がかかっていたのですが、上海はスゴイ濃霧。無事に帰ってこれてよかった・・・。
成都で火鍋!
っぽい。・・・私が初めて成都に来たのは、たぶん85年です。まだ学生で、陳麻婆豆腐をホテルから自転車に乗って食べに行ったはいいけれど、あまりの辛さに身体のバランスがおかしくなり、帰りは自転車に乗れず押して帰りました。
あの頃とあまり変わっていないのは、四川料理の味かしら。坦坦麺はやっぱり美味しい!麺もこちらで食べる方が弾力があって美味しい気がする。・・・っで、調子に乗って、日本からの出張者と一緒に、火鍋屋に行きました。
店に入った途端、約1名がむせ始めました。白と赤が半々の鴛鴦鍋を注文。普通は、鍋を縦に半分にして、白と赤に分かれていると思うのですが、なぜか日の丸の逆で、赤の鍋の真ん中に少し丸く白いところがある程度。・・・これでオシドリ?
鍋がグツグツしてくると、あと二人も涙、鼻水、くしゃみが出し始めました。周りを見回しても、こんなことになっているテーブルはありません。四川人は侮れませんな。
注文したものはお肉から出てきます。手前の爪楊枝がさしてあるお肉は、中に小さい青唐辛子の酢漬けが入っています。・・・ふぅ、ビールをいくら飲んでも欲しくなります。ツケダレは、お椀にたっぷり入ったごま油に香菜とにんにくのみじん切りを入れます。周りを見ていると、その上にオイスターソースを垂らしている人も。まねしてみたら、ちょっと甘くて結構美味しい。
次に出てきたモヤシやレンコンやら白菜やらを鍋に入れて、ちょっと休憩していたら、その間に野菜に唐辛子スープが浸み込んでしまい、お肉よりすごい事に。全員がケホケホむせ始めました。
ついでなので、白酒も注文、思いっきり四川を満喫しました。日本の出張者は結構参っていたみたい。私は・・・。私も当面、四川火鍋は要らないかな。
衡山路“音”でランチ
ここはもともと大連でレストランをしていた日本人が経営しているそうで、以前行ったときは、着物を着た経営者の母君がフロアにおられました。日本人のお店らしい丁寧な接客が印象的なお店です。主には中華料理ですが、アジア料理メニューもあって、生春巻きがすごく美味しかったです。あの生春巻きを忘れられず、今回ランチにやってきました。ランチタイムは12時から。メニューもセットメニューいくつかのみに限定していて、店員さんも少なめ。生演奏はありませんが、店内にはジャズが鳴っています。
セットメニューは中華ばかりで、ベトナム料理は1つだけ。フォーとベトナム春巻き+ドリンクのセットです。迷わずベトナム料理セットと生ビールを注文。セットのドリンクに生ビールが入っているところがうれしい。
生春巻きはなかったのだけれど、揚げた春巻きもサクサクでとっても美味しい。ビールによく合います。
窓際に陣取って、文庫本を読みながら、フォーをすすります。パクチーと酸味が爽やか。旅行に行ったホーチミンを思い出します。今日の一冊は、“名画座と餃子”。東京の食べ物も美味しそう・・・。
ランチの後は、衡山路をブラブラ。通りにある雑貨屋を冷やかした後、“ZEN”で一休み。
せまい店内はパソコンを広げた中国人や西洋人で結構いっぱい。私はコーヒーとブラウニーをオーダー。オリジナルの器で出てきました。・・・この食器は田子坊でよく行くセレクトショップで見かけるのとよく似てるんだけど。テーブルの上のスタンドが可愛い。帰国する時、買って帰ろうかな。
サンマ!
ちょっと用事があって、久しぶりに昔の職場があった心斎橋へ。心斎橋は平日でも若者がいっぱい。うーん、やっぱりいいなぁ。っで、昔よく通っていたお好み焼屋“そうるめいと”へ行きました。昼間だったせいかでお店はガラガラ。・・・おかしい、結構流行っていたと思ったんだけど。店のトイレに、相田みつをの詩がびっちり貼ってあるようなお店です。そう言えば。もう誰も野田さんを“どじょう総理”と言わなくなりました。
いつもここに一人で来る時は、大抵、アセンスと言う本屋さんで文庫本を買ってから来ていました。ビールを片手に、文庫本を読みながら、お好み焼が焼き上がるのを待つのです。
店内にはイケメンのおにぃちゃんが居て、焼いてから持ってきてくれます。迷った挙句、貝柱入りネギ焼きを注文。
この日の1冊は“永遠のゼロ”。店内にサイン本が置いてあって、それを買いました。帯で児玉清が絶賛していたのにも惹かれたかな。・・・久々にがつんとした読み応え。すっごく面白かったです。
ネギ焼きにはワサビを付けて食べます。やっぱり美味しいと思う。なんでお客さんがいないんでしょ。
その後、京都の高島屋で高校時代の友人と待ち合わせ。心斎橋が若者の街だとしたら、京都(の高島屋)はジジババのたまり場ですね。でもまぁ、こんなに街中に出てきているのだから、京都のジジババは元気ってことかしら。
友人が連れて行ってくれたのが、先斗町の“よし菜”。カジュアルな和食で日本酒が飲みたいというリクエストに応えてくれました。http://yoshina.net/
お野菜をふんだんに使ったお料理も器もどれも美味しく、冷酒がホントに身体中に沁みわたりました。残り鱧もあって、今年も何とか鱧を味わいました。それでも圧巻は、サンマ!
やっぱり秋のサンマはさすがですね。焼きたての熱々のサンマはワタの苦味も含めて、本当に美味しい!レモンをキュッと絞って、大根おろしをぽってり載せて、パクッと食べた途端、顔がにんまりしてしまいました。冷酒をキュッと口に運ぶと、幸福感が広がります。
上海でいろいろ美味しいものを食べていますが、やっぱり日本人なんですね。サンマが一番美味しい。他の国の人はこの美味しさが分かるのかしら。
あの味が忘れられず、昨日、”清酒様SAKESAN"へ行きました。店内は日本酒のビンで埋め尽くされている香港人が経営する炉端焼きバーです。・・・アカン、日本酒の種類が少なくて、びっくりするほど高い。おまけに魚はサーモンしかない。結局、手頃な日本酒と、枝豆、豆腐、焼き鳥、焼き芋(!)を注文。
日本酒はちゃんと合法的に輸入したもので、、、との注意書きが。っと言うことは、防腐剤が入った輸出用のものってことですよね。
焼き芋は黄色いホクホクしたのをイメージしていたのですが、出てきたのは、例のオレンジ色の芋です。昔よく北京で食べていたベチャベチャのすごく甘いヤツかなぁと思ったのだけれど、ちょっと違う種類みたい。それほど甘くはありません。芋の味じたいもちょっとあっさり目。
上海であの感じを味わうには、思いっきりお金を払うしかないみたい。
やっぱり無理をせず、上海の美味しいものを食べることにします。(先日、今年初めての上海蟹を食べました。やっぱり美味しい!温めに暖めた紹興酒がぐいぐい進みます。)
外灘3号“黄浦会”
国慶節に日本に帰るのだから、お土産を買わないと・・・。やっぱりこの時期、月餅かな?8月末に友人と行った外灘の“黄浦会”で確か月餅を売っていたはず・・・と思いつき、久々外灘までお出かけしました。
夜はとってもお高いそうですが、週末のお昼は一人158元で飲茶食べ放題をやっていて、結構お手頃です。メニューは広東飲茶と上海点心で、頼むと人数分が来ます。先日は友人と二人だったので、小籠包も2個出てきたのですが、今日は一人だったので、小さい蒸篭に1個が出されます。一人分だとたいした量にはならないかな・・・と思って、中華粥、烤麸、小籠包、チャーシュー包、春巻、カスタード包、エビ餃子。やっぱり食べすぎかしら。
メニューも多くはないし、びっくりするほど美味しいわけではないのですが、店内が静かで落ち着いており、店員のサービスがよいことや、お店のデザイン、窓から見える浦東の景色で、十分満足が出来ます。週末、日本からの出張者をご案内するにはよい場所だと思います。
こちらの写真はお店から見た黄浦江です。8月末友人と一緒に行った時はちょうど雨でした。
今日はとっても晴れていました。・・・秋、よい季節になりました。日中国交回復40周年の記念式典が延期されたとのこと。・・・残念です。