毎天在上海
数度目の中国勤務になりました。今回は初めての上海です。上海での毎日を思いつくまま。
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関空のトイレ
今回、久しぶりに大阪の関西国際空港(関空)から上海に帰ってきたのですが、関空もちょっとずつ変化が。お土産物屋がかなり変わっています。100円ショップやドラッグストアが増えていました。あとたこ昌のたこ焼きソングがずっと流れていて、未だに頭から離れません。“連れてってぇ、連れてってぇ・・・・・たこ昌のタ・コ・ヤ・キ!”っていうやつですね。入国検査後の免税店が並んでいる一帯も充実していました。和菓子屋さんやがんこ寿司なんかもお店を開いていましたし。
関空で何度かトイレに入りましたが、不思議なことが。なぜか私の入ったところは全てトイレットペーパーが便器の中に流されずに残っているのです。この1ヶ月間の間に、日本ではトイレットペーパーを流さなくなったとか?或いは関空だけ?確かに関空のトイレに備え付けのトイレットペーパーはちょっとゴワっとしていて流れにくい感じはあるんだけど。それでも普通はトイレを出る前に確認するよね。数回目になると、フタをしている便器を開けるときにちょっとドキドキしました。前から疑問に思うんだけど、あの便器のフタの役割は何なのでしょう?臭いものにフタをするためなのか、何かを隠すため?まさか、開けるときにドキドキさせるため?暖房つきの便座の場合は省エネとか効率よく暖めるとかいう役割がありそうだけど。・・・疑問です。
大阪では、お好み焼にしようかどうか、散々迷った挙句、お寿司を食べました。(前の日に飲みすぎてあんまり食べられなかったので)
京橋のえんどう寿司です。しゃりをちょっとだけ握るので有名らしい。なぜか年配の女性ばかりが来店していました。ひとりのおばぁさんがツカツカと入ってきて席に着くと、お店の人はすかさず握りのお皿2皿と日本酒一合を出しました。おばぁさんはそれを黙々と食べて、去っていきました。常連さんなんだろうけど、カッコいい。
泰康路
今は場所を移転して、やはり泰康路にこのコーヒーショップ、Q’sカフェはあります(Qは邱 永漢のキュウですね)。私はコーヒー豆を買わせていただいています。今はシルバーブレンドを愛飲中。
Qちゃんは北京でも外人用アパートを経営したり、パン屋さんを経営したり、いろいろ事業をされていました。
泰康路は有名な中国の画家がここにアトリエを持ってから、芸術家達が集まるようになったそうです。今はカフェやショップ店がレストラン(なぜかタイ料理が異様に多い)が多くなっていますが、街の一角にはアトリエばかりが入ったビルもあります。
中はこんな感じ。
何かいい絵か版画があったら欲しいんだけど。上海には他にもいろいろ芸術街があるらしいので、もうちょっと暖かくなったら回ってみたいと思います。
アトリエビルから眺めた泰康路はこんなです。
新しいビルの谷間にまだ昔の里弄の一角が残っています。いつも観光客でいっぱいですが、まだ住民が住んでいるとのことで、進入禁止のところもあります。
でも大体はこんな風にお店になっていて、カメラを抱えた観光客がうろうろ。もちろん、私もそのひとり。
着物で上海の街へ
グレーと白の千鳥格子のウールの着物に、母からGETした渋いオレンジの半幅帯を貝の口に締めてその上から肌色の帯締めで押さえました。ベージュの別珍の足袋に臙脂の鼻緒の下駄。至って普段着。いつもは外出には羽織が好きなのですが、まだ上海に届いていないので、モンゴルでもらった白い大判のストールを羽織りました。カバンはコーチのベージュ色のがま口タイプの手提げです。
いじめられるかなぁとビクビクしながら外へ。歩いて近くのショッピングセンターへ行きました。いつもは若い人が多いショッピングセンターなのですが、明日が元宵節のせいか、おじいさん、おばあさんも一緒に家族で食事に来ている人が多いです。ほとんどの人は私の方をチラ見。時々しげしげ見る人もいますが、そんなに困る程度ではありません。横浜で着物で歩いている時とそんなに変わらない感じ。でもお年寄りの人の目はちょっとコワイです。ショッピングセンターの管理員みたいなおじいさんに、「嗨!」と後ろから一喝されました。このおじいさんにはなぜかその後も何度かすれ違い、一度は「チクショウ」と言われた気がします。暗闇を一人で歩くのは止めておきます。
ショッピングセンターの中のレストランでお昼を食べました。広東風スープが売りのお店のようです。
なんの変哲もないスープですが、じっくりと素材の甘みがにじみ出ていてとっても美味しい!中国の南方のスープは本当に美味しくて、身体に染み渡るのが実感できます。効いてる感じです。
こちらもいつもついつい食べてしまう蝦ワンタン。レタスがよく入っています。こちらもプリプリの蝦とレンコンをつなぎにした豚肉が入っていてとっても美味。ワンタンと麺が入った所謂ワンタンメンもよくメニューにはあるのだけれど、私はこっちの方が好き。
帰りにミスドでドーナツ購入。
ミスドは音から取って漢字で”美仕多”と書くのですね。ただいま日本と同じくスタンプによるキャンペーン実施中。12元ごとに1スタンプを押してもらって6個たまったらマグカップがもらえます。私は今、3個。2月末までなんで多分大丈夫と思うけど、頑張って集めます。
アパートの周り
こんな感じの可愛い建物が道沿いに並んでいます。
注意をしないといけないのが濡れた洗濯物から垂れる水。下に水たまりが出来ているので、見上げてみるとこの通り。道路にまで突き出して干しているので、うっかりしていると頭が濡れます。よく見ると腸詰も一緒にぶら下がってる。それにしてもこちらの人は洗濯物を絞るということをしないのかしら?べちょべちょのまま干している感じです。北京では砂埃が多いので外に洗濯物を干す風景はあまり見ませんでした。ベランダを窓ガラスで覆いサンルームにしているので、洗濯物はそこに干します。上海では高層アパートでも物干し竿を外に突き出して洗濯物を干しているのを見かけます。なんだか洗濯物が風に飛ばされそうだし、干したり取り込む時に自分も下に落ちそうで怖い気がするんだけど。
今日、日本から出した荷物の一部が届きました。靴とかカバンとかもやっと届いてうれしい。一部着物も届きました。着物を入れるケースを探してウロウロ。プラスチックのケースでもよかったのだけど、ちょうどアパートの横の中国家具屋で在庫一掃セールをやっていて手頃な大きさのタンスを見つけました。かなり立派な木のタンス、半額になっているとかで8800元。一生懸命に木の種類を説明してくれるのだけれど、よく分からない。紅木でないのは分かるんだけど。うーん、立派過ぎるかなぁと思いつつ、買ってしまいました。本当にアパートの横の家具屋だったので、若いお兄ちゃん2人が担いで部屋まで運んでくれました。せめて台車に乗せて欲しい。部屋に置いてみると本当に立派なタンス。私の安物の着物には贅沢な感じ。これは帰国時に日本に持って帰らないといけません。
上海の地下鉄
長い1週間が終わりました。旧正月の都合で、今週は日曜日から働いていたのでクタクタです。
北京ではタクシーかバスで通勤していましたが、上海では地下鉄を利用しています。接触型ICカードが切符です。みんなこのプリペイド式カードを使っていて、私もカードに100元をチャージし使っています。片道4元、タクシーに乗ると27、8元かかるし、道が結構混雑するので、地下鉄の方が便利です。
浦東のオフィスや南京路沿いに走っている2号線はラッシュ時、すごい混雑になります。混雑している中でも、スマートフォンでテレビを見たり本を読んだり、新聞を広げるツワモノがいて、日本の通勤風景とあまり変わりません。上海の地下鉄はつり革がついていないのが多いせいか、みんな電車の奥には入らず、ドアの前の中央部にある棒に群がるので、入り口付近に密集しがち。
構内でフリーペーパーの新聞を配っていてそこにも人がたまります。電車を降りた階段付近にはおばあさんやおじいさんが手を出してその新聞を回収。古紙を売るんですね。この回収おばあさんは改札を下から潜り抜けて駅構内に入っていました。駅員さんも何も言わないみたい。
私は9号線を利用していますが、2号線に比べてずいぶん空いています。帰りは必ず座れるくらい。帰りはいつも乞食の巡回に出会います。なぜか大きなラジカセをカバンの中に入れ、ヘッドフォン型のマイクをつないで歌を歌い、コップに入った小銭をジャラジャラ音をさせながら回ってきます。大概子供連れで、子供が”謝謝、謝謝”と言いながらコップをジャラジャラ振ってターゲットの人の前に立ちます。みんな無視するのかと思うと、案外小銭をコップに入れています。私の前は乞食たちは何故か素通り。来るな光線が出ているせいかもしれません。若者でも空いている席があるとダッシュで座り込むのですが、お年寄りには進んで席を譲ります。マナーがいいのか悪いのか・・・。
中国人は並ばないと言いますが、結構ちゃんと並んで電車を待っています。ただ、降りる人を待たずに乗り込むのでやっぱりもみくちゃになります。
9号線はこんな感じ。朝でも空いています。日本と変わらないでしょ?
それでも途中で2号線に乗り換えるとギューギュー詰めになります。この日も結局、目的地1つ手前の駅で電車の外に押し出され、それから中に乗り込めず、一駅分歩きました。
外に出るとこんな感じ。上海と言うか、謎の未来都市と言う感じです。右手の四角の中に貼られているのは表彰された市民達の写真。こういうところは中国っぽいです。