毎天在上海
数度目の中国勤務になりました。今回は初めての上海です。上海での毎日を思いつくまま。
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イタリア料理Pane e Vino
今日は曇り、雨は降っていないのですが、風が強くて寒いです。着物を着て、外をブラブラ。
母親からもらった青地に風車柄の紬に薄い卵色の狛犬やら鳥笛やらの模様が入った帯、草色の帯揚げに臙脂色の帯締め。紺色の無地にリンゴの紋の入った羽織を着て、黒の別珍の足袋に臙脂の鼻緒の下駄。
この母親からもらった青の紬は昨年私が着付け教室に通った時の練習着です。母親とは身長は同じぐらいなのですが、胸の大きさが違うのか、脇のところに変な弛みができてしまいます。今日もちょっとフガフガしていましたが、羽織で隠して、まぁ良しと言うことで。
今日は瑞金二路を北に歩き、茂名南路のイタリアレストラン”‘Pane e Vino"へ行きました。この辺りは旧フランス租界地で、1920年、30年代のおしゃれな建物が多く残っています。このレストランもタイ料理やピザ屋、焼き鳥大吉と並んだところにあります。
アパートを出たのが11時。ブラブラ歩いてレストランに着いたのが11時半、最初のお客さんだったみたいです。店内にはイタリア人のオーナーと中国人服務員が二人、着物姿の私を見てちょっとビックリしたようでしたが、窓際の席に案内してくれました。
ハウスワインを飲みながら、生ハムメロンとシーフードとトリュフのクリームパスタをいただきました。
どちらもとっても美味しかったです。特にパスタは抜群でございました。これにコーヒーをいただいて、360元。まぁ、そうでしょうね。
途中で日本人の三人家族が入ってきました。母親が、日本に帰ったらこんなふうにしょっちゅう外食は出来ないのだから今のうち楽しんでおけと幼稚園児の娘に言っています。娘はちょっと不安げ。・・・そうなんですよね、中国ではしょっちゅう外食だったり普段にタクシーを使ったりするので、日本での電車移動や自炊が面倒になるのです。
この後、永嘉路の辺りや紹興路の辺りもブラブラ。永嘉路では漆器屋さんを見つけました。
椰子の実を使ったお椀に赤いお皿を買いました。店内には茶道具やら花器、灯やら、面白そうなのがいろいろ。
紹興路は以前、出版社が多く並んでいたようで、昔の建物のままではあるのですが、今でも出版社や図書館、ブックカフェが並んでいます。紹興公園という小さな公園もあり、壁には中国の地方演劇(京劇、昆劇、越劇等)の紹介が書いてあります。近くに演劇学校もあるみたい。もう少し暖かくなったら、ゆっくり見て歩きたいです。ボトルショップを見つけて、アルゼンチンワインを1本購入。
帰り道、歩高里を発見。赤レンガでレトロ感たっぷり。道沿いは小さな商店が並んでいますが、中はまだ一般市民が住んでいます。
ガイドブックを見てみると、作家の巴金が1ヶ月ほど住んでいたとか。私が毎日の様に通っている 日月光中心の辺りは、以前は新新街という里弄で、肉屋、タバコ屋、飲食店の他、阿片窟、売春宿、賭場もある、それこそ1920年代の魔都上海そのものの場所で、アカ(共産党)のアジトもあったそうです。田漢が創設した芸術団体の南国社もあったとか。・・・そんな由緒正しいところだったとは。
また、肇嘉浜路は以前クリークだったそうで、ここから北が旧フランス租界、南は華界だったそうです。私は今、昔クリーク沿いで乞食やクーリーがひしめいていた貧民窟に住んでいることになります。・・・面白そうです。
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