毎天在上海
数度目の中国勤務になりました。今回は初めての上海です。上海での毎日を思いつくまま。
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日本の歌好きのタクシー
最近はタクシーで会社に行くことが多いです。タクシーに乗るとよく助手席の背もたれの裏に液晶モニターが付いていて、いろんなコマーシャルを流しています。
前は“烏龍何とかかんとか”の映画の宣伝が多く流れていました。日本の60年代の東映映画の感じ。高倉健張りの短髪のお兄ちゃんが下から目線で啖呵を切りながら片足を机の上にドン!と載せます。その時に赤い太字で××××と文字が縦にひとつずつ出てきます。…面白そう。最近は、小Sが出てきて”辣妈何とかかんとか”。カッコいいママのコンテストの募集?ただじっと画面を見ていると車に酔ってくるし、音がうるさいので、いつも音をOFFにして乗っています。
昨日のタクシーは珍しくラジオもつけず、無線でタクシー仲間と駄弁ってもいません。途中で急にCDを流し始めました。安全地帯の“ワイレッドの心”。…おぉ、懐かしい。大体日本の曲をタクシーで流すなんて初めてかも。タクシーの運ちゃんはさびの部分を日本語で歌い始めます。次は、谷村新司の昴です。
“日本の歌が好きなんですか?”
“全部じゃないけど。”
“よく聴いているんですか?”
“若い頃吉林にいて、よく聴いてました。”
・・・
やっぱり吉林省だと日本の歌を聴いたりする人が多いのかしら。
急になぜか昔、中国残留孤児がおばさんになって日本に親を探しに来た姿を思いました。いつもクールなNHKの女子アナが思わず泣き出したこともありましたっけ。完全に中国の農村のおばさんになっていて、正直ぎょっとしたような。最後の方々が親探しに日本に来られた時、私はちょうど学生で、先生に連れられてボランティアで京都までお相手に行った記憶があります。こちらも学生でどういう態度で接したらよいか分からなかったし、残留孤児の皆さんもおとなしくされていました。
・・・
“自分よりもちょっと上の年代の歌手の歌が好きですねん。ちょうど学校を卒業したぐらいに流行っていたのが、この曲でした。中国の歌であっても、自分達より下の連中が歌っている歌は聴きません。二人とも日本でも有名な歌手ですよね。玉置浩二は頭がもう真っ白ですやろ。”
“あの人何回も結婚してますよ。”
“私生活はよく知らん。“昴”は若い頃流行った映画の挿入歌でしてん。映画のタイトルなんやったかなぁ…”
次に流れてきたのはテレサテンの“時の流れに身を任せ”。
“この人は日本でもすごく成功しましたよ。テレサテンと呼ばれてました。台湾人?”
“中国人”
”香港人?”
”ちがう、中国人”
もう一度、“ワインレッドの心”が流れてきたところで、会社に着きました。 ちょっとしたいい出来事です。
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