毎天在上海

今日は秋晴れ、非常によいお天気です。でも、この週末はどうやら外をウロウロしない方がよさそう。周りに日本人だと分かるといやな目に遇う確率が高そうです。爽やかな和服日和になってきたのだけれど、・・・着物を着てウロウロするなんて論外ですナ。

今週に入り、日本大使館や上海領事館から反日デモに関するいろんなメールが入ってきます。北京の人に聞くと、かなり緊迫した雰囲気で、日本人はタクシーの乗車拒否などにもあっているとか。上海ではそんなに感じないなぁと思っていたのですが、歩いている日本人がバイクに乗っている人に”Ｊａｐａｎｅｓｅ”と言われ、炭酸水をかけられる等の嫌がらせがあったそうです。ちょど上海でビリヤードの大会があったそうなのですが、試合に負けた日本人が夜、居酒屋で騒いでいて周りの中国人ともめた等、いろんなニュースがネットにも掲示されています。ＣＣＴＶでは日本企業のコマーシャルを流さない決定がされたそうです。

日本商品を買わないようにしようとか、経済制裁だ！とか・・・、またですか・・・。今週に入ってから日本からの輸入品は通関時に全数開梱検査をする等も、実際に始まっています。2005年の時は、日本企業のコールセンター等に一斉に電話を掛けてコールセンターをパンクさせる等の嫌がらせもあって、うちの会社もやられました。成都の人に聞くと、いつも狙われるイトーヨーカ堂とかは早めに閉店させる等の対策をしているそうで、こう言ってはなんですが、何となく慣れてきたような・・・。明日と18日には上海でも反日デモが計画されているそうです。学生の頃から中国に関わってきた私にとっては、なんとも心の痛む、やり切れない思いがします。

国交正常化40周年のはずが、40年前棚上げした問題はまだ解決していません。尖閣は、東京都に買われて、石原都知事の意思表示の道具にされるよりは国有化した方がよっぽど冷静に対応できると思うのですが、中国にとっては自分達の領土と思っているところを日本政府がお金で買って国有化すると言うことなので、なかなかハイそうですかともなりません。宗教問題もそうですが、領土問題は本当に難しいです。日中間が人材や文化や経済、政治の交流で深まっていっても、領土問題は40年程度では解決しないと言うことっですね。日中の関係の深さも、戦争前は今以上のものがあったと思うのですが、戦争で損なわれたものは、なかなか元には戻せません。戦争を知らない世代に入っているのですけど。・・・戦争が問題なのではなくて、お隣同士が心から仲良くなれない、お互いに尊敬し合えない、どこかお互いにコンプレックスがある、お隣には負けたくない・・・みたいな国民感情が問題なのかな。

明治の脱亜入欧の考えが日本人の中国に対する感覚を変えたように思います。江戸時代まではきっとシナは憧れの異国で、中国が日本をどう見ていたのかはともかく、日本人は中国を尊敬し憧れていたと思う。・・・でも、やっぱりあの時代、中国自身も国力を落としていたのだから、そうは偉そうにはしてられなかった訳だし・・・。・・・そういう流れだったってことかなぁ。うーん・・・。

外出自粛で今日の二胡のレッスンも休ませてもらうことにしました。・・・アパートで久しぶりに着付けの練習でもしようかな。

[1回]