毎天在上海
数度目の中国勤務になりました。今回は初めての上海です。上海での毎日を思いつくまま。
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オーダーメイドワンピ
襟のところに中国布ボタンを一つつけて、と注文したつもりだったけど、通じてなかったみたい。あと2着も出来上がり。なんだかペラペラ。まぁ、安かったし、いいか・・・・。
午後の布市場は老外客がいっぱい。男性客が多く、スーツやシャツをお願いしているようです。女性も夏服よりはスーツやジャケットを作ってもらうのにいいかも。
今日は二胡のレッスンの日。私の前に6歳くらいの女の子が習っていて、先生に、”ミとファ、シとドは永遠によいお友達”と何回も言わされていました。家で百回コレを言うように宿題を出されています。ミとファ、シとドは半音しか離れていないので、音階がぶれやすいのです。その子のレッスンが終わった後、私がレッスンスペースに入っていくと、”なんで大人の男が二胡を習うねん!”と騒ぎます。・・・誰が男やねん!・・・別の先生にあやされながら子供退場。あの子は私の学友になるのよね。
今は”良宵”をレッスン中。前に一度習ったことがあるし、初心者の曲なので、一応曲っぽく弾けます。先生に次は何を弾きたい?と聞かれて”賽馬”をお願いしました。これも前にやったことがあるのですが、こっちはあまりうまく弾けません。馬がパッパカ、パッパカ、遠くから駆け抜ける感じが難しい。でも、人前に弾くととても受ける曲なのです。子犬のワルツ系かな。帰国までには弾けるようになりたい。
七浦路でぐったり・・・
ビルの中は大勢の中国人がショッピングに来ています。北京だとこういう卸問屋には大概ロシア人が買いつけに来ていてロシア人客目当てのお店が並んでいるのだけれど、上海にはいません。
売っているのは極彩色、ピラピラ、テロテロ、スケスケ系か、Tシャツ等のカジュアルもの。こんなチョウチン袖(懐かしい!)のワンピースなんて売れるンかいな・・・と見ていると、チョウチン袖のすごくミニのワンピースを着たオバちゃんが寄ってきた。うーん、ニーズはあるんですね。すごく安いみたいだけど、なかなか日本人はここでお買い物って訳にはいかない。
こんな感じで山盛りで売っています。
変な日本語の名前をつけたお店もチラホラ。原宿ではこんな格好しているの?
地下は靴やカバンが並んでいます。偽物時計やバック、財布のパンフレットを持ったオッさん、オバちゃんが”BAOBAO要らんか?こっちにおいで。案内するでぇ・・・”と次から次から近づいてきます。BAOBAOは多分”包”(カバン)の意味だと思うのだけれど、二回繰り返すとブランドバックって言うことになるのかしら?中国ビトンや中国グッチは、北京で散々使ってきました。その品質も分かっております。そもそも、ブランドものを持ちたがる年齢を過ぎてしまったみたいで、前みたいに興味を持てない。うーん、歳ですなぁ。
なんだか熱気とパワーにあたったみたいで、ビルを出るとぐったり。タクシーに乗ってアパートに帰り、寝込んでしまいました。ちょっと微熱があるみたい。ゆったり、のんびりが必要です。
新元素element fresh・・・ギリシャ風サラダ
白地にカラフルな丸をロゴにしていてポップな感じ。なんとなく洋服屋さんかアート系グッズのお店と思い込んでいましたが、よく見てみるとレストラン。老外のカップルや親子連れが何組も入っていきます。
店内は大きなガラス窓からの眺めもよく、明るくて気持ちいい。ギリシャ風サラダをオーダー。読む本がなくて、またまた”ミレニアム”シリーズを読み直しています。スウェーデンが舞台のサスペンス小説で、みんなやたらコーヒーばかり飲んでいるのだけど、主人公がレストランで注文するお料理も結構おいしそう。ギリシャ風サラダも小説に出てきた一品です。
レモンをギュッと絞ってドレッシングを垂らします。トマト、胡瓜と白いちょっとねっとりしたチーズがよく合います。グリルした羊のお肉を載せてもらうようオーダーしたつもりだったのですが、牛肉のような・・・。ボリュームたっぷりでとっても美味しい!ふと横を見ると、イギリス人っぽいオバちゃんも同じものをパクついています。私はハルビンビール片手にでしたが、彼女は紅茶を片手に・・・でした。
私はアジア以外はほとんど行ったことがないのですが、唯一行ったことのあるヨーロッパの国がギリシャ。・・・20年前ですね。ユーロ圏にも入っていなくて、通貨は確かドラクマでした。アテネ市内もよかったですが、やはりエーゲ海が素敵で、お料理も美味しかった印象があります。きっとギリシャ風サラダも食べたと思うのですが、覚えているのはギロという肉料理となすびとお肉がダンダンになったムサカ。ウゾとかいう水を入れると白濁するきついお酒も。村上春樹の小説やエッセイにもギリシャは時々出てきますよね。ギリシャは今大変なことになっていますが、社会が安定したら、もう一度ゆっくり行ってみたいです。でも、水着はもう無理。・・・そう言えば、ヌーディストビーチもありましたねぇ。
結構お腹が膨れたのだけれど、サラダだけだとちょっと物足りなくて、キャロットケーキとコーヒーを注文。
普段ケーキは食べないんだけれど、この上にのっているクリームはちょっと・・・。普通のホイップした生クリームでいいのに。キャロットケーキは美味しかったです。
それにしてもガキはなんであんなに騒がしい?中国人の子供のみならず、老外の子供も紙ヒコーキを手に二人でレストラン中をぐるぐる走り回っています。おいおい、親はどーした?母親は赤ん坊がスプーンを振り回して皿を叩き回しているのをなだめるのに必死。父親がやっとガキ一匹を取り押さえました。・・・大変そう。
南外灘軽紡面料市場
チャイナカラー(襟)が好きで北京ではワンピース等をオーダーメイドで作っていました。日本で勇気を持って着用しようとしたらサイズが合わなくなってしまって・・・。空腹時は大丈夫なのですが、モノを食べてお腹が膨れるとボンレスハムのように縫い目から肉がはみ出そうになります。上海に赴任したら激務で痩せるかと思ったのですが、体型は全く変わらず。先日、2年前に韓国に赴任した人に会ったのですが、彼は7キロ痩せたとか。うーん、私の場合、土日の食生活が原因か・・・。
・・・と言うことで、上海でも今の体型のチャイナ襟ワンピをGETすべく、南浦大橋近くの布市場に行きました。すごく分かりやすい看板です。
北京では、王府井の老舗布屋さんを使っていました。そこは1フロアだけだったのですが、さすが着倒れの上海は3階建。個体経営のお店がわんさか集まっています。
普通の布地で作りたかったので、布の種類が多そうなお店に入りました。麻をお願いすると、多分ジャケットやパンツに使うような布を見せてくれます。3種類ほど選んだ後、チャイナ服っぽいワンピースにして欲しいとお願いすると、”チャイナ服のデザインはひとつだけで、それしか作れない”とのたまう。・・・。布だけでも買って行って・・・と追いすがる店員を無視して、次の店へ。
北京のお店は仕立て屋と布屋が別になっていて、布屋で布を選んでこんなのを作りたいとリクエストすると、同じフロア内の仕立て屋に連れて行かれて、どれぐらいの布が必要かそこで教えてもらい、まずその分の布を買います。それを持って仕立て屋に行くのですが、ここでは個体経営なので布も仕立てもそのお店でやるみたい。布だけ買って、別の仕立て屋に持って行ってもいいのかもしれないけど、生地がどれくらい要るのか分からないし・・・。
っで、今度は布がたくさんある店じゃなくて、チャイナドレスを飾っているお店を目指しました。でも、チャイナレス専門店はよくある分厚いシルクかペロペロの変なプリントのシルク生地しか置いてない。・・・。ふと見ると、小さな間口のシャツ屋さんにチャイナ襟のブラウスが飾ってありました。ぼんやりと店番しているおねぇさんに、”このブラウスの丈を長くして、後ろファスナーにしたようなワンピースが作れる?”と聞くと、”チャイナドレス、OK!”。
麻の布を3種類選び、半袖のワンピースをお願いしました。
”丈は?””膝下”
”裏地つける?””薄い色の生地はつけてちょーだい”
”袖の長さは?””二の腕が隠れるようにして”
”後ろファスナーにして、前の斜めになっているチャイナボタンは要らんから。スリットは深くしないでね”
後は、大雑把に採寸をしてもらいます。
”おなかのところはゆるくして・・・”
こんな適当な注文で、服になるんかいな?仮縫いもなしに1週間後には引き取りです。3着で1100元。ほとんど値切りませんでした。
1週間後が楽しみです。
やっと梅雨入り?
先日著名な中国人アーティストのアラン・チャンのショップ店で傘を買いました。20年代、30年代のアンティークっぽいチャイナドレスのオネェサンや丸々した赤ちゃんのモチーフはよく中国で見かけますが、どうやらもともと彼が使い始めたみたいです。中国のコカコーラのデザインも彼が手がけたらしい。彼の存在を知らず偶然に入ったお店だったのだけれど、彼を知らないってことで逆にお店に人にビックリされてしまいました。日本でも京都のお茶のパッケージデザインを手がけているらしくお店を持っているとか。
日本で持つにはちょっと恥ずかしいかな・・・。